ハワイで学んだこと

日本にまだ馴染みのないDVについてシェアしていきたいと思います!

家庭内暴力って身体的暴力だけじゃない?「DVの種類」

一般的には家庭な暴力のイメージは身体的にパートナーを傷つけることですが、身体的暴力以外にを相手を傷つける方法はたくさんあります。今回はDVの種類によってお話しします。大まかにいうとDVは4つの種類がありますが、加害者がその種類の1つに当てはまるというわけではありません。DV被害者は1人によって複数の種類の暴力を受けることがあります。

 身体的暴力

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身体的暴力は一般的よく知られていることだと思います。相手の体を傷つけたり、相手を押したり、相手が痛いと言っているのに強く腕を握り続けたり、壁に押し付けるなどのことをいいます。自分に傷がないからと言ってそれが身体的暴力でないと考えることは大きな間違えです。初めは冗談でほっぺをつねってきたり、鼻を強く押してくることから暴力が始まり、徐々に暴力が増してくる傾向もよくあります。痛いことややめて欲しいことを伝えているのに冗談ながらでもやり続けてくる相手は要注意です。

 精神的暴力

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精神的暴力は身体的暴力よりもよく家庭で起こりやすいことですが、たくさんの被害者が暴力だと認識していません。精神的暴力は相手の精神面に傷つけたり、強い恐怖、不安、罪悪感や鬱などを与えることです。例えば、パートナーが相手に悪口や責め続けて自尊心を失わせたり、相手のことを無視し続けて精神的にダメージを与えたり、暴力は振るわないが振るうしぐさを目の前でして怖がらせたり、相手の目の前で怒鳴りつけ恐怖を与えることです。こういった精神的暴力はDVだと思わず、むしろ自分がした行動で相手を怒らせてしまったと感じ自分自身を責める被害者がいます。ですが精神的暴力は立派なDVです。自分を責めず、自分の考え方を変えるためにカウンセラーに打ち明けてみましょう。

 性的暴力

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性的暴力はあまり親密な関係がある中ではないように思いがちですが、相手が嫌だと言っているのに性行為をさせることは立派な性的暴力(レイプ)です。性行為をしないと相手が怒ったことはありますか?彼が不機嫌になるところを見たくないからしょうがなく性行為をしたことはありませんか?避妊させてくれないことはありませんでしたか?お互い理解し合い尊敬し合うことが正しい関係です。

 経済的暴力
経済的暴力は金銭をコントロールし経済的に相手を追い込ませることや、仕事やお金の使い方に制限をかけることです。例えば、彼女は子供が小さいので家で育児や家事をしていて、彼は収入はあるが彼女と子供が生きていくための最低限のお金だけを渡す。子供を保育園に預けて彼女も働きたいと彼に相談しても聞いてくれず、ぎりぎりの暮らしをしている。または加害者は働くことを嫌がり加害者のカードを使い続け借金をし、被害者が生きていくためや借金を返すために一生懸命働かなくてはいけない状況に追い込むことなどを経済暴力といいます。

先ほどにも言ったように、加害者はいろいろな暴力を合わせて被害者をコントロールしてきます。被害者の収入を使い続ける加害者に何も言い返せない理由は、言い返すと叩かれたり大きな声で怒鳴り始めてきたりすることが怖いからかもしれませんし、セックスをしたくないのにしないと他の女とすると脅迫してくるなどDVにはいろいろな形があります。パートナーから完全に主導権を握られていたりコントロールされていればそれはどんなやり方でも立派なDVになります。

知らなかった「アメリカのDV問題」

アメリカのDV(Domestic Violence)または家庭内暴力はとても大きな問題になっています。日本でもまだDV問題について徐々に知られてきていますが、アメリカではたくさんの人が認知しておりDV被害者のためのNPOもたくさんあります。

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 3人に1人の女性、または4人に1人の男性がDV経験

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アメリカでは3人に1人女性が親密な相手によってDV経験をしています。そして男性は4人に1人が経験しています。多くの方がDVの被害者は女性だと思いがちですが、実際こんなにも男性の被害者もいます。アメリカでは同性結婚も州よっては認められているので男性が男性に家庭内暴力をふるうこともあります。また、女性が女性にDVといったこともあります。

 毎分15件の相談電話
アメリカではDVの相談電話を受けているホットラインまたはヘルプラインといったサービスがあります。およそ1日の電話での相談は21,000件と統計が出ています。

 15%の凶悪犯罪は親密な相手からの暴力
パートナーからの暴力はなかなか警察を呼べる勇気がなかったり、被害届を出すようなことができない場合が多いいです。なので、実際は15%以上パートナーからの凶悪犯罪は怒っていると思います。

 家に銃があれば500%の殺人リスクが増加
アメリカは銃社会とよく知られている通り、たくさんの人が家に銃を保持しています。なので、暴力がある家庭に銃があると大変殺人のリスクが上がります。怒りのコントロールができない人が銃を持っていることを想像するだけでも怖いですね。ちなみにハワイでは銃よりもナイフでパートナーを殺めてしまった事件が多いいです。

 92%の無理心中被害者が女性
72%が親密な相手との無理心中の全体を占めている。その中での多くの被害者が女性です。それは相手が被害者に巧みな言葉を使って考え方をコントロールしたり、攻め続けることで、被害者は自分のせいだと思い始めることによって起こってしまうのだと思います。